時空を超えて昔の大相撲を楽しみませんか!?~1977年1月場所

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こんにちは、アスナロです。
わたしは会社を定年退職した60代男性で、現在第二の人生を楽しんでいます。
わたしぐらいの年齢になると人生経験も少しは豊富になり、みなさまの参考になる情報を提供できるかもしれません。
つたない文章でまことに恐縮ですが、年甲斐もなくブログをやっています。

時空を超えて昔の大相撲を楽しみませんか!?~1977年1月場所

全国の大相撲ファンのみなさま、こんにちは!
このブログは、往年の大相撲ファンの方を対象に、時空を超えて昔の大相撲を楽しんでいただくことを目的に公開しています。

第3回の今回は、1977年1月場所を回想し、大相撲ファンのみなさまと一緒に楽しみたいと思います。
  

先場所(1976年11月場所)の主な成績

  
・東横綱輪島   13勝2敗
・西横綱北の湖  14勝1敗(優勝(7))
・東大関貴ノ花  9勝6敗
・西大関旭國   10勝5敗
・東大関三重ノ海 8勝7敗
・東関脇若三杉  11勝4敗
・西関脇魁傑   11勝4敗
・東関脇麒麟児  5勝10敗
・東小結黒姫山  8勝7敗
・西小結富士桜  6勝9敗
・東前頭1高見山 8勝7敗
・東前頭4増位山 6勝9敗
・西前頭4鷲羽山 10勝5敗
・西前頭6荒勢  9勝6敗
・西前頭12隆ノ里 10勝5敗
  

 
  

今場所(1977年1月場所)の見どころ

  
先場所(1976年11月場所)は、千秋楽、横綱輪島との相星決戦を制した横綱北の湖が14勝1敗で7回目の優勝を飾っており、初の連続優勝を狙っています。

迎える横綱輪島は、先場所関脇若三杉に敗れた1敗のみで北の湖との相星決戦に臨みましたが、大相撲の末惜しくも敗れ13勝止まりだったので、今場所の賜杯奪還に燃えています。
連続優勝を目指す北の湖、3場所ぶりの優勝を目指す輪島とも安定した成績を続けており、優勝争いは両横綱を中心に展開するものと予想されます。
  
大関陣以下はどうでしょうか?
大関貴ノ花は先場所9勝6敗。1975年9月場所12勝3敗で2回目の優勝を飾ってからは、良くても10勝がやっとという場所が続いており、今場所は久々に優勝争いにからみたいところです。先場所10勝だった旭國、8勝止まりの三重ノ海も、大関らし相撲で場所を盛り上げることを期待します。
  
関脇若三杉は、2場所連続関脇で11勝と今場所は大関取りの場所になっています。また関脇魁傑も先先場所前頭4枚目で14勝(2回目の優勝)、先場所関脇で11勝と、こちらも大関取り(復帰)の場所になります。
  
それでは早速前半戦(初日~中日)を見てまいりましょう。
  

前半戦(初日~8日目)の結果

・東横綱北の湖  8勝0敗
・西横綱輪島   7勝1敗
・東大関旭國   0勝3敗5休
・西大関貴ノ花  6勝2敗
・東大関三重ノ海 5勝3敗
・東関脇若三杉  7勝1敗
・西関脇魁傑   6勝2敗
・東小結黒姫山  4勝4敗
・西小結鷲羽山  1勝7敗
・東小結高見山  3勝5敗
・東前頭1荒勢  4勝4敗
・西前頭4隆ノ里 4勝4敗
・西前頭7増位山 6勝2敗
  
  
横綱は、北の湖が無傷の8連勝。安定した取り口で優勝戦線のトップを走っています。一方輪島は中日8日目関脇若三杉に『よりきり』で敗れたものの7勝1敗と好調で、全勝の北の湖を追っています。

大関陣は、貴ノ花が6連勝の後、7日目ぶちかましの威力からデゴイチの愛称がある小結黒姫山に『おしだし』、8日目関脇魁傑に『よりきり』で連敗し、6勝2敗の成績です。三重ノ海は、初日黒姫山に『よりきり』、5日目前頭荒勢に『つきおとし』、6日目関脇若三杉に『うわてなげ』で敗れ5勝3敗、旭國は3日目から休場となっています。
  
関脇若三杉は2日目荒勢に『つりだし』で敗れたものの、7勝1敗と好調。関脇魁傑は、4日目前頭玉の富士に『はたきこみ』、7日目、後の横綱で、稀勢の里の師匠になる前頭隆ノ里に『つりだし』で敗れ6勝2敗となっています。

ヨメ「隆ノ里は強くなりそうね!」
アスナロ「将来横綱になるかも!」
  
では9日目~12日目までを見てみましょう。
  

12日目までの結果

  
・東横綱北の湖  11勝1敗
・西横綱輪島   10勝2敗
・東大関旭國   0勝3敗9休
・西大関貴ノ花  10勝2敗
・東大関三重ノ海 8勝4敗
・東関脇若三杉  10勝2敗
・西関脇魁傑   8勝4敗
・東小結黒姫山  7勝5敗
・西小結鷲羽山  5勝7敗
・東小結高見山  4勝8敗
・東前頭1荒勢  6勝6敗
・西前頭4隆ノ里 5勝7敗
・西前頭7増位山 7勝5敗

横綱は、北の湖が12日目結び前の一番で関脇若三杉に『よりきり』で敗れ11勝1敗となり輪島と並びましたが、12日目結びの一番で輪島は大関三重ノ海に『よりきり』で敗れ10勝2敗となり、北の湖の単独トップは変わりません。

大関貴ノ花は、9日目より4連勝で10勝2敗、三重ノ海は12日目横綱輪島を降し勝ち越しです。
関脇若三杉は10日目黒姫山に『おしだし』で敗れ10勝2敗。関脇魁傑は9日目小結高見山に『うわてなげ』、11日目北の湖に『よりきり』で敗れ8勝4敗となり、大関復帰に向けもう負けられない星となっています。
  
  

13日目

  
13日目、横綱北の湖は、三重ノ海を『よりきり』で降し12勝1敗で依然優勝争いのトップを走っています。一方輪島は、貴ノ花を『よりきり』で退け11勝2敗の1差で北の湖を追っています。貴ノ花は3敗目を喫し優勝は苦しくなりました。

関脇若三杉は、前頭北瀬海を『よりきり』で破り11勝2敗、3場所の勝ち数が33勝となり来場所の大関昇進はほぼ確実と言えます。一方関脇魁傑は、前頭若獅子を『よりきり』で降し9勝4敗とし、大関復帰に望みを繋ぎました。

ヨメ「北の湖は強いわねえ~。連続優勝かしら~。」
アスナロ「強いですぅ~。また優勝するかもね!」

・東横綱北の湖  12勝1敗
・西横綱輪島   11勝2敗
・東大関旭國   0勝3敗10休
・西大関貴ノ花  10勝3敗
・東大関三重ノ海 8勝5敗
・東関脇若三杉  11勝2敗
・西関脇魁傑   9勝4敗
・東小結黒姫山  8勝5敗
・西小結鷲羽山  6勝7敗
・東小結高見山  4勝9敗
・東前頭1荒勢  7勝6敗
・西前頭4隆ノ里 6勝7敗
・西前頭7増位山 8勝5敗

14日目

  
14日目、優勝争いのトップを走る横綱北の湖は、大関貴ノ花の立ち合いの変化技に対応できず『おしだし』で敗れ12勝2敗、結びの一番、横綱輪島は、前頭北瀬海を『つきだし』で降し12勝2敗、ついに北の湖に追いつきました。北の湖に勝った貴ノ花は、11勝3敗となりました。

関脇若三杉は、前頭増位山に『うちがけ』で敗れ11勝3敗、優勝の望みはなくなりました。関脇魁傑は、大関三重ノ海を『よりきり』で降し10勝4敗、大関復帰に向け大きく前進しました。

千秋楽の結びの一番は、二場所連続で北の湖・輪島の2敗同士の相星決戦となります。

ヨメ「貴ノ花!やったわねぇ~!」
アスナロ「明日の横綱決戦が楽しみですねぇ~。」
  
・東横綱北の湖  12勝2敗
・西横綱輪島   12勝2敗
・東大関旭國   0勝3敗11休
・西大関貴ノ花  11勝3敗
・東大関三重ノ海 8勝6敗
・東関脇若三杉  11勝3敗
・西関脇魁傑   10勝4敗
・東小結黒姫山  8勝6敗
・西小結鷲羽山  6勝8敗
・東小結高見山  4勝10敗
・東前頭1荒勢  8勝6敗
・西前頭4隆ノ里 7勝7敗
・西前頭7増位山 9勝5敗

千秋楽

  
23年振りの雪となった1月場所千秋楽、横綱北の湖対横綱輪島の二場所連続の相星決戦です。
先場所は北の湖が輪島を降しましたが、今場所、輪島の雪辱はなるでしょうか?

実況中継です。
立ち合いすぐ左四つがっぷりとなり、北の湖が仕掛けたつりを輪島は腰を落として残します。このあと北の湖は左差し手を抜き、輪島の右上手を上から押し付けてまわしを切ろうとしたところ、北の湖の腰が浮きます。そこを見逃さず輪島は、左下手からのひねりをきかせて、北の湖に体を寄せると、北の湖は両足がそろってしまい立ち腰になって右側にくずれ落ちました。

『あびせたおし』で輪島が勝ち、10回目の優勝となりました。
  

大関貴ノ花は、大関三重ノ海を『こてなげ』で降し12勝3敗の好成績で場所を終えました。

若三杉と魁傑の関脇同志の対戦は、魁傑が『したてなげ』で若三杉を破りともに11勝4敗、場所後の大関復帰を確実にしました、すでに大関昇進を確実にしている若三杉とともに、来場所は2人の大関が誕生することになります。
殊勲賞は、両横綱を破った若三杉が2回目の受賞、敢闘賞は、魁傑が7回目の受賞です。

ヨメ「若三杉、大関昇進おめでとう!」
アスナロ「魁傑、大関復帰おめでとう!」

・東横綱北の湖  12勝3敗
・西横綱輪島   13勝2敗  (優勝⑩)
・東大関旭國   0勝3敗12休
・西大関貴ノ花  12勝3敗
・東大関三重ノ海 8勝7敗
・東関脇若三杉  11勝4敗  (殊勲賞②)
・西関脇魁傑   11勝4敗  (敢闘賞⑦)
・東小結黒姫山  8勝7敗
・西小結鷲羽山  6勝9敗
・東小結高見山  5勝10敗
・東前頭1荒勢  9勝6敗
・西前頭4隆ノ里 8勝7敗
・西前頭7増位山 10勝5敗
  

  

優勝者の略歴(1977年1月時点)

  
西横綱輪島。石川県七尾市出身、花籠部屋。29歳。185㎝、132㎏。
得意技は、左四つ、寄り、下手投げ。
1970年1月場所初土俵(幕下付出)、1970年5月場所新十両、1971年1月場所新入幕。1972年11月場所新大関。
新大関の場所に11勝をあげると、翌場所11勝、翌翌場所も13勝と安定した成績を残し、大関4場所目には15戦全勝で優勝(2回目の優勝)し横綱に推挙される。土俵入りは雲竜型。優勝10回、殊勲賞3回、敢闘賞2回、金星なし。
  
  

最後に

  
千秋楽の北の湖との一戦後、輪島は以下のようにコメントしています。

輪島「負けてもともとの気持ちだった。左のひねりがきいた。それにしてもおれは運の強い男だとつくづく思う。」

輪島はこれで10回目の優勝で、32回の大鵬、12回の双葉山についで3位となり、同じ10回優勝の常ノ花、栃錦、若乃花、北の富士と肩を並べることになりました。

13日目まで優勝争いのトップを走っていた北の湖は、終盤失速し、またしても連続優勝を逃しましたが、力量技量は輪島と遜色はありません。
今後も輪島、北の湖中心の優勝争いが続きそうですね。みなさま期待しましょうね!

ヨメ「私の父は輪島が大好きでした!」
アスナロ「黄金の左!しびれました!」  
  
今回は、1977年1月場所を回想しました。いかがでしたか?
時空を超えて昔の大相撲を楽しまれましたか?次回もどうぞお楽しみに!
  
  
最後までお読みいただきありがとうございました。

あすなろぐ

こんにちは!
わたしは会社を定年退職した60代男性で、現在第二の人生を楽しんでいます。
現在マンション住まいで、ヨメ、ムスメ、ビーグル犬ランの4人で暮らしています。ほかに結婚で独立したムスコが2人います。
わたしぐらいの年齢になると人生経験も少しは豊富になり、みなさまの参考になる情報を提供できるかもしれません。『アラ還からの贈り物』、『マニアックな趣味』をテーマに記事を書いています。いっぱい写真を貼っているので、写真だけでもご覧くださいね。
どうぞよろしくお願いしまーす!

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