こんにちは、アスナロです。
わたしは会社を定年退職した60代男性で、現在第二の人生を楽しんでいます。
わたしぐらいの年齢になると人生経験も少しは豊富になり、みなさまの参考になる情報を提供できるかもしれません。
つたない文章でまことに恐縮ですが、年甲斐もなくブログをやっています。
幻の国鉄入場券を求めて昭和の時刻表で旅をしよう!~①北海道『浜頓別駅』『北見枝幸駅』の巻
今回は、時刻表大好き人間のアスナロが、昭和55年10月の時刻表で北海道の天北線と興浜北線に乗車し、オホーツク海沿いにある浜頓別駅と北見枝幸駅の入場券を買いに行こうと思います。
両駅の入場券が欲しい方は、タイムマシンに乗って1981年7月23日午前9時30分に、宗谷本線音威子府(おといねっぷ)駅に集合願いまーす。
宗谷本線音威子府(おといねっぷ)駅
アスナロ「皆さんお揃いのようです。さあ出発しましょう!」
ヨメ「私も一緒に連れてって~!」
駅蕎麦で有名な音威子府駅では、すでに改札が始まっています。
アスナロたち一行は期待に胸を膨らませて天北線のプラットホームに向かいます。
ホームには3両編成の列車が停車しています。後ろの1両がアスナロたちが乗る10時08分発天北線浜頓別経由稚内行の725D普通列車です。
この列車は早朝5時43分旭川始発の列車で、音威子府には9時22分に到着していました。この駅で宗谷本線稚内行2両と天北線稚内行1両に分割されるのです。
宗谷本線経由の2両は、一足早く9時59分に出発して行きました。終着駅の稚内には13時09分に到着します。音威子府⇔稚内間130.1kmを3時間10分で走破するのです。
今回アスナロたちが乗車する天北線経由の1両はその9分後に発車し、終着駅の稚内には14時10分に到着します。天北線経由は151.6kmあるので宗谷本線経由より約1時間多くかかります。
ところで天北線の名前の由来は、旧国名の天塩国と北見国から採られたそうです。
この線は当時日本領であった南樺太への連絡鉄道として敷設された宗谷本線の当初のルートで、1922年に稚内まで全通しました。その後現在の宗谷本線が開通すると北見線と改称され、その後昭和36年には天北線と改称され、昭和50年代の今に至っているのです。
天北線 音威子府駅⇒浜頓別(はまとんべつ)駅
10時08分、ディーゼルカーはエンジンをふかしてゆっくり音威子府駅を出発します。
ディーゼルエンジン音はいいですね~。何とも言えないいい響きです。
駅を出るとすぐ左にカーブする宗谷本線と別れ、何もない原野を15分ばかり走って分水嶺のトンネルを抜けると小頓別(しょうとんべつ)駅に到着します。
小頓別と聞くともうすぐ浜頓別に着くような感じですが実際にはまだまだで、小頓別から先は、上頓別、中頓別、下頓別とたくさんの頓別があって、11時31分やっとこの地方の中心駅である浜頓別駅に到着します。ちなみに頓別というのは、アイヌ語のトウンベツで、沼に注ぐ川という意味だそうです。
アスナロ一行は入場券を買うためにこの駅で一旦途中下車します。
アスナロ「浜頓別駅の入場券を110円で無事ゲット!皆さんもゲットしましたか?」
ヨメ「私も入場券をゲットしたよ~!」
興浜北線 浜頓別駅⇒北見枝幸(きたみえさし)駅
休憩時間がほとんどないのですが、出発時刻がせまっているので急ぎましょう。
さあ後半戦スタートです。
再度改札を通り、興浜北線北見枝幸行925D普通列車のディーゼルカーに乗り込みます。
この列車は11時44分、さっき乗ってきた稚内行が17分も停車している間に先に発車します。
発車するとまもなく大きく右にカーブして天北線とお別れです。これから北見枝幸まで興浜北線30.4kmの旅の始まりです。
興浜北線に対して、興浜南線もあります。なぜ興浜線と言わないかというと、浜頓別と興部(おこっぺ)をつなぐ計画の路線の中ほどがまだ繋がっていないからです。つまり北見枝幸と雄武(おむ)の間が繋がっていないのです。
ヨメ「いつかは繋がってほしいね~。」
アスナロ「未来から来た人間だから結果は知っているけれど、完成して欲しいな~。」
ディーゼルカーは雄大なオホーツク海を左に見て大原野の海岸線を進みます。
しばらく行くと山が見えてきます。標高438mの斜内山です。この山は海に突き出ていて、線路はその突起を迂回して引かれています。ここは昔から斜内山道と呼ばれる難所で、線路の曲線半径は150mちょっとしかなく、ディーゼルカーは海に落ちないようにそろりそろり北見神威岬の先端を通過します。
ヨメ「速く走ると海に落ちそうね~。」
アスナロ「そろりそろり~。」(汗)
岬をまわってから岩礁の多い海岸線をしばらく走り、12時30分終着の北見枝幸駅に到着します。
『きたみえさし~、きたみえさし~、終点北見枝幸です。』
さあ皆さん着きました。お疲れ様です。
アスナロ一行は下車し、北見枝幸駅の入場券を110円でゲットしました!
今回は、1985年7月に廃止された興浜北線と、1989年5月に廃止された天北線に乗車し、浜頓別駅と北見枝幸駅の入場券を買いに、時空を超えた旅をしてみました。
いかがでしたか?
よろしければまた近いうちに、幻の国鉄入場券を買いに、時空を超えた旅をしてみませんか?
今回ゲットした幻の国鉄入場券
①浜頓別駅(天北線)
②北見枝幸駅(興浜北線)
最後までお読みいただきありがとうございました。
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