常宿が見つからない方必見!ほっとできる宿『まごころの宿丸井』

マニアックな趣味

こんにちは、アスナロです。
わたしは会社を定年退職した60代男性で、現在第二の人生を楽しんでいます。
わたしぐらいの年齢になると人生経験も少しは豊富になり、みなさまの参考になる情報を提供できるかもしれません。
つたない文章でまことに恐縮ですが、年甲斐もなくブログをやっています。

常宿にするならこのお宿。ほっとできる宿『関西編』~龍神温泉まごころの宿丸井

今回は、いままで数多くの温泉宿に泊ったことがあるアスナロが、常宿にするなら自信を持っておすすめできる宿、一番ほっとできる温泉宿を紹介しますね。今回は関西編です。
  
いやあ旅っていいですね~
非日常の時間と空間…
たまに行く旅で日頃の疲れが吹っ飛びますね~

ところで皆さんは疲れた時にぶらっと訪れることができる常宿がありますか?
リーズナブルな温泉宿を見つけたいけれど、なかなか見つからず困っていませんか?
そんな方にアスナロが自信を持っておすすめできる温泉宿を紹介します。

旅の一番の目的は何ですか?
Aさんはどうですか?
「僕はご馳走を食べることです。日頃インスタント食品中心の食生活なので、たまに行く旅では思いっきり贅沢なご馳走を食べます!」
Bさんはどうですか?
「わたしは温泉です。デスクワーク中心で肩も腰も痛いので、たまに行く旅では温泉に入って身心ともにリフレッシュするのが目的です。」
AさんもBさんもいいですね~
アスナロもAさん、Bさんと同じです。
おいしいものを食べて、いい温泉に入るのが好きです。

アスナロが行ったことがある宿の中で、おいしい料理、いい温泉がある宿はたくさんあります。ネットで調べれば山ほど出てくると思います。
でもほっとできる宿、こころが安らぐ宿は自分で行かないとなかなかわからないものです。
確かに高級旅館に泊ればご馳走が出てきますし、温泉施設も立派で満足のいくものでしょう。
でもその旅館で本当にほっとできたかどうか?
宿泊料が高く、調度品が高級なのでいい気分になるかもしれませんが、『果たして本当にほっとできましたか?』と言われると、みなさまにお勧めする自信のない宿がたくさんあるのも事実なのです。

ほっとできる宿~龍神温泉まごころの宿丸井

和歌山県龍神温泉に丸井旅館という温泉宿があります。
アスナロはここの常連で、かれこれ4~5回ほど訪れています。
この旅館は高級旅館ではないですが、ほっとできる点においては右に出る宿はないくらい気持ちが安らぐ宿です。なぜほっとできるのかと言うと、相手に気づかれない細やかな配慮が行き届いているのです。これは後から紹介しますね。

丸井旅館は昭和2年開業で、敷地から湧き出るおいしい井戸水に感謝の気持ちを込めて井戸の井の字を〇で囲み、丸井という屋号にしたとのことです。部屋にはこの水が置いてあり、何杯も飲みましたが本当においしい水ですよ。

アスナロはヨメと二人で、2021年6月下旬丸井旅館に行ってきました。
「また来ました~。お世話になります~」
「アスナロさまお待ちしておりました」と若主人。コロナ禍でマスク越しですが、いつものようににこやかな接客です。何度来ても心のこもった接客が気持ちいい若主人です。
記帳のあと若主人自ら部屋へ案内してくれます。
お茶を入れていただき、
「本日はアスナロさま以外は男性客ばかり4~5人だけです。17時頃チェックインの予定なので、それまで大浴場は貸切ですよ。もちろん奥様は終日貸切です。大浴場は16時からですが、もう入っていただいて結構ですよ。どうぞごゆっくりお入りくださいね。」

地下道の龍臥床を通って、国道の向かい側にある赤壺の湯へ

ここの温泉は、12kmほど離れた龍神小又川温泉が源泉。温泉運搬車で運んで来て加温。約42度に設定されており加水はしてないとのこと。
温泉に浸かった印象は、とにかくトロットロです。肌にまとわりつくような感覚です。さすが美人の湯と言われている龍神温泉の湯です。
湯舟の窓の下には日高川が左側の高野山のほうから右に流れています。いつもどおり水量が多く、水はゆっくり流れていきます。

夕食は別の部屋で~蓮根餅(れんこんもち)の葛餡(くずあん)仕立てに舌つづみ

18時少し前、女中さんから「温泉にはもう入られましたか?まもなくお食事の準備が整いますがよろしいでしょうか?お飲み物はいかがいたしますか?」と電話。
アスナロが「はい。じゃあ瓶ビールをお願いします。」と答えると、
ビールの銘柄を確認し、「準備が整いましたらもう一度お電話いたします。」とのこと。
なんと事前の確認の電話だったのです。ここまでする旅館はあまり記憶がありません。
急に「食事の準備が整いましたのでお越しください」ではお客様を慌てさせるかもしれないので、細やかな配慮で事前の確認をしているのだと感じました。

数分後再び電話があり、別の部屋に移動する。
チェックインの時若主人から「コロナ禍で半分程度しかお客様を入れてないのですよ。」と聞いていました。空いている部屋を食事部屋にしているのです。

まず自家製梅酒の食前酒。大女将が育てている梅で作った梅酒です。大女将の人柄が出ているような上品な味です。
筍の木の芽和え~京料理みたいにおいしい。京都で修行した若主人の腕前はさすがです。
熊野牛のしゃぶしゃぶ小鍋~この牛肉のやわらかいこと!トロけました。

蓮根餅の葛餡仕立て~これが丸井旅館一番の売りです。ふんわり優しい味でトロトロです。何度食べてもすぐまた食べたくなる、くせになる味です。
その他、鮎の塩焼き、合鴨ロースの蒸し煮、里芋の揚げ出し、生芋こんにゃくの田楽、筍ご飯、女将手作りの漬物…品数豊富で満腹になります。
最後の密柑わらび餅、レモンケーキ、メロンのデザートも上品でグッドです。

大食堂でいただく朝食~朝からいい気分

  
朝8時。1階の食堂に降りて行くと、若主人が食堂の前に立っていて、
「おはようございます。ゆっくりされましたか?」と声をかけてくれます。
そして「お客様がお越しです。お願いします」と奥の女中さんに声をかけます。 
その声のさわやかなこと。朝からいい気分になります。

席に着くと女中さんが丁寧に料理の説明をします。
「ではお味噌汁をお持ちしますね」と一旦女中さんが下がったとき、アスナロは席の中ほどにある野菜サラダにドレッシングをかけようとしました。
ドレッシングをまだかけ終わってないとき、女中さんがお味噌汁を運んできました。お味噌汁を置く場所には、ドレッシングをかけているアスナロの手があります。

そのときです。女中さんはそれに気づき、アスナロに近づく前に止まり、アスナロをせかさないように視線を別の方向に向けるのです。それがコンマ何秒かの一瞬のうちに自然にできているのです。
アスナロはゆっくりドレッシングを元の場所に置き、邪魔になっていた手を膝の上に置きました。それを見計らって女中さんは再度近づきお味噌汁をアスナロの前に置いたのです。

ほんの些細なことですが、お客様をせかさずお客様の動きに合わせて自然に動きを止め、じっと見つめるのではなく視線を外した女中さんの配慮はとても気持ちのいいものでした。過去に泊まった高級旅館、高級ホテルでもこんな経験をしたことはありません。心が和んだ瞬間でした。

帰る時~大女将との再会

若主人と会計をしていると、大女将がカウンターに出て来られました。
今年86歳だそうです。
でも見た感じはとてもお若く、お話もしっかりされていました。
お土産に、梅干しと梅酒の梅をいただきました。
「安全運転でね」大女将に見送られて旅館を出ますと、若主人と女中さんが玄関前に立っていて、国道を渡るアスナロたちを見送ってくれました。

車は旅館のすぐ国道を渡ったところの屋根付きのガレージに止めているので、旅館の入り口がよく見えます。アスナロは車の出発まで見送られるのはあまり好きではありません。せかされているように感じるからです。

今日も大女将と女中さんがまだ玄関前にいるようです。でも大女将も女中さんもこちらを見ていません。アスナロ夫婦は荷物を積み、ゆっくり用意して車のエンジンをかけました。
そしてゆっくり国道へ出ようとしたとき、大女将と女中さん、それに若主人までこちらに手を振っているではないですか。アスナロたちも窓を開け大きな声で「お世話になりました」と手を振りました。そしてアスナロたちの車が見えなくなるまで3人は手を振り続けているのでした。

アスナロは気づいていました。
車に荷物を積んでいる間、大女将と女中さんは意識的に視線をこちらに向けていなかったことを。若主人も意識的に姿を見せなかったことを。

とにかくお客様をせかさない。お客様のほうをじっと見ない。これが徹底できているのです。見送りは嬉しいかもしれませんが、じっと見ていられるとせかされているみたいで嫌なものです。この旅館ではお客様を絶対こういう気持ちにさせません。配慮が行き届いています。これは教育でできるものではないと思います。もって生まれた細やかな性格でなければ決してできない配慮だと思います。

細やかな配慮がうれしい宿~龍神温泉まごころの宿丸井

“まごころの宿丸井”
名前どおりまごころのある、配慮の行き届いたいい旅館です。

今回の旅でも身心ともにほっとさせてもらいました。
細やかな配慮でいい気持ちにさせてもらいました。
アスナロ夫婦のとっておきの宿なので、あまり有名になり過ぎていつも満員になると困りますが、関西圏にお住まいの方ならそれほど遠くありませんので、一度ほっとしに行ってみてはいかがでしょうか?

(今回の旅行代金)除:高速代、ガソリン代
   宿泊料(2食付き)2名 35,640円
   ビール1本         660円
   ホットコーヒー2つ     720円
   合計          37,020円

最後までお読みいただきありがとうございました。

あすなろぐ

こんにちは!
わたしは会社を定年退職した60代男性で、現在第二の人生を楽しんでいます。
現在マンション住まいで、ヨメ、ムスメ、ビーグル犬ランの4人で暮らしています。ほかに結婚で独立したムスコが2人います。
わたしぐらいの年齢になると人生経験も少しは豊富になり、みなさまの参考になる情報を提供できるかもしれません。『アラ還からの贈り物』、『マニアックな趣味』をテーマに記事を書いています。いっぱい写真を貼っているので、写真だけでもご覧くださいね。
どうぞよろしくお願いしまーす!

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