昭和47年(1972年)10月国鉄福知山線~酔っ払いによる乗客積み残し事件

マニアックな趣味

こんにちは、アスナロです。
わたしは会社を定年退職した60代男性で、現在第二の人生を楽しんでいます。
わたしぐらいの年齢になると人生経験も少しは豊富になり、みなさまの参考になる情報を提供できるかもしれません。
つたない文章でまことに恐縮ですが、年甲斐もなくブログをやっています。

昭和47年(1972年)10月国鉄福知山線~酔っ払いによる乗客積み残し事件

今回は、昭和47年(1972年)10月、国鉄福知山線で発生した、酔っ払いによる乗客積み残し事件についてお話しますね。

国鉄福知山線を走っていた列車

昭和47年(1972年)の国鉄福知山線上り(大阪方面行)の列車は、以下のとおりでした。

特急:2本(まつかぜ1号、2号)
まつかぜ1号は、鳥取発(12:44)大阪行(17:07)、
2号は、博多発(8:15)新大阪行(21:17)。

急行:7本(だいせん1~2号、丹波1~4号、いでゆ)
だいせん1号は、益田発(8:20)大阪行(19:20)、
2号は、出雲市発(20:09)大阪行(6:23)、
丹波1号は、豊岡発(6:08)大阪行(10:09)、
2号は、福知山発(9:15)大阪行(11:33)、
3号は、浜坂発(8:02)大阪行(13:03)、
4号は、天橋立発(16:05)大阪行(19:49)、
いでゆ号は、鳥取発(9:58)大阪行(15:08)。

快速:2本
篠山口発(7:45)大阪行(9:30)、
篠山口発(14:33)大阪行(16:17)の2本。

普通:16本
キハ58や28の気動車列車が5本、
残りの11本はディーゼル機関車に牽引された客車列車。

国鉄福知山線武田尾駅

アスナロは、武田尾温泉の名前と場所を昔からよく知っています。

と言いますのは、昭和47年(1972年)10月7日から8日にかけて、兵庫県三田市の親戚のところに行く際、国鉄福知山線のディーゼルカー(大阪16時05分発、福知山行ディーゼルカー、三田17時21分着の427D列車)が途中の武田尾駅にも停車したからです。

当時は、武庫川の蛇行に沿って、景色のいいところを非電化の福知山線が走っていて、特に武田尾温泉付近はとてもいい景色だったので、よく覚えているのです。

酔っ払いの座り込み事件

昭和47年(1972年)10月8日日曜日、国鉄福知山線三田駅で、満員のこげ茶色の客車列車(福知山始発12時20分、三田14時46分発、終点大阪16時07分着の740列車)に乗り込んだアスナロは、車両の奥へ奥へと人込みをかき分け入って行きました。

すると、ちょうど車両の中央部あたりで、通路に新聞紙を敷いてあぐらをかき、一升瓶をラッパ飲みしている酔っ払いが一人、管(くだ)を巻いているのに遭遇しました。

「おらおらおらー!○×△□…じゃ~!ボケ~!」

何を言っているのかわかりませんが、不満でもあるらしく、大声で喚き散らすので、みんな怖がってその人に近寄りません。

だから、秋の行楽シーズンで超満員の車両なのに、車両中央部で座り込んでいる酔っ払いの周辺だけ、ポッカリ穴が空いているのです。

「おらおらおらー!なめとんのか!?ボケ~!」
完全に出来上がっています。

その列車は各駅停車で、駅に停まるたびに乗客が乗ってきて、中ほどに詰めようとするのですが、酔っ払いに近い人は怖いので、いくら押されても踏ん張って酔っ払いに近づこうとしません。

「おらおらおらー!しまいにおこるで~!?ボケ~!」
だんだん、横山やすしみたいになってきました。

...

満員度合いもいよいよ限界になってきて、武田尾駅に停車した時、ホームにまだ乗客が何人か残っているのに、乗れなくなってしまいました。

ホームの乗客積み残し事件

ホームにいる人が、私たちの車両の中ほのポッカリ空いたところを指差して、

「すみませ~ん!満員で乗れないから、もっと中に詰めてもらえませんか~!?」

と大声でお願いするのですが、酔っ払いが暴れていて怖いので誰も詰めようとしません。

「ちょっとー! 聞こえませんかー!? そこ余裕があるじゃないですかー! 私たち乗れないんですよー! 詰めてくださいよー!」
と懇願します。

車内の通路にあぐらをかいている酔っ払いは、窓の外からはまったく見えません。

「頼みますよー! ちょっと詰めたらもらったら乗れるんですよー!」
ホームの人たちも必死です。

「これに乗れなかったら、1時間以上も待たないといけないんだよー!」
最後は、半泣き状態です。

「なんで詰めてくれないんですかー!?」

...

そして、ついにホームに何人か積み残したまま、ディーゼル機関車に引かれた客車列車はゆっくり動き出したのです。

「あーあ! なんでやねん!!」

最後の絶叫をホームに残し、大阪行き客車列車は出発するのでした。

...

ヨメ「ホームの人、超かわいそう~」
アスナロ「マンガに出てくるような酔っ払いでした~(汗)」

今回は、昭和47年(1972年)10月、国鉄福知山線で発生した、酔っ払いによる乗客積み残し事件についてお話しました。お楽しみいただけましたでしょうか?

最後までお読みいただきありがとうございました。

あすなろぐ

こんにちは!
わたしは会社を定年退職した60代男性で、現在第二の人生を楽しんでいます。
現在マンション住まいで、ヨメ、ムスメ、ビーグル犬ランの4人で暮らしています。ほかに結婚で独立したムスコが2人います。
わたしぐらいの年齢になると人生経験も少しは豊富になり、みなさまの参考になる情報を提供できるかもしれません。『アラ還からの贈り物』、『マニアックな趣味』をテーマに記事を書いています。いっぱい写真を貼っているので、写真だけでもご覧くださいね。
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