1972年(昭和47年)の国鉄福知山線~古き良き昭和時代

アラ還からの贈り物

1972年(昭和47年)の国鉄福知山線~古き良き昭和時代

こんにちは、アスナロです。

今回は、1972年(昭和47年)の国鉄福知山線についてお話します。古き良き昭和時代の雰囲気をお楽しみくださいね。

武田尾温泉と国鉄福知山線

中2の秋、1972年(昭和47年)10月7日から8日にかけて兵庫県三田市の親戚のところに行く際、
福知山線のディーゼルカー(大阪16時08分発福知山行、三田17時17分着の429D列車)が途中の武田尾温泉駅にも停車したので、温泉の名前と場所はその時から知っていました。

当時は武庫川の蛇行に沿って景色のいいところを非電化の福知山線が走っていて、特に武田尾温泉付近はとてもいい景色だったのでよく覚えています。

酔っ払いの座り込み事件

三田から帰りの福知山線でちょっとした事件がありました。

三田駅で満員の昔ながらのこげ茶色の客車列車(おそらく福知山始発12時36分、三田14時47分発、終点大阪16時07分着の738列車)に乗り込んだアスナロは、車両の奥へ奥へと人込みをかき分け入って行ったところ、ちょうど車両の真ん中あたりで、通路に新聞紙を敷いてあぐらをかき一升瓶をラッパ飲みしている酔っ払いが一人、管(くだ)を巻いているのに遭遇しました。

「おらおらおらー!○×△□…じゃ~!ボケ~!」

何を言っているのかわかりませんが、不満でもあるらしく大声で喚き散らすので、みんな怖がってその人に近寄りません。

だから超満員の車両なのに、車両中央部で座り込んでいる酔っ払いの周辺だけポッカリ穴が空いているのです。

その列車は各駅停車で、駅に停まるたびに乗客が乗ってきて中ほどに詰めようとするのですが、酔っ払いに近い人は怖いので、いくら押されても踏ん張って酔っ払いに近づこうとしません。

満員度合いもだんだん限界になってきて、たぶん武田尾温泉駅あたりに停車した時、ホームにまだ乗客が何人か残っているのに乗れなくなってしまいました。

ホームにいる人が、私たちの車両の中ほどにポッカリ空いたところを指差して、
「すみませ~ん!満員で乗れないからもっと中に詰めてもらえませんか~!?」
と大声でお願いするのですが、酔っ払いが暴れていて怖いので誰も詰めようとしません。

「ちょっとー!、聞こえませんかー!?そこ余裕があるじゃないですかー!私たち乗れないんですよー!詰めてくださいよー!」
と懇願します。

車内の通路にあぐらをかいて座っている酔っ払いは、窓の外からはまったく見えません。

「頼みますよー!ちょっと詰めたら乗れるのにー!」
ホームの人たちも必死です。
「これに乗れなかったら、1時間半も待たないといけないんだよー!」
最後は、半泣き状態です。

そして、ついにホームに何人か積み残したまま、ディーゼル機関車に引かれた客車列車はゆっくり動き出します。

「あーあ!ちっきしょー!なんでやねん!!」
最後に絶叫をホームに残し、大阪行き客車列車は出発するのでした。

ヨメ「ホームの人、超かわいそう~」
アスナロ「マンガに出てくるような酔っ払いでした~(汗)」

今回は、1972年(昭和47年)の国鉄福知山線についてお話しました。

古き良き昭和時代の雰囲気をお楽しみいただけましたでしょうか?

最後までお読みいただきありがとうございました。

あすなろぐ

こんにちは!
わたしは会社を定年退職した60代男性で、現在第二の人生を楽しんでいます。
現在マンション住まいで、ヨメ、ムスメ、ビーグル犬ランの4人で暮らしています。ほかに結婚で独立したムスコが2人います。
わたしぐらいの年齢になると人生経験も少しは豊富になり、みなさまの参考になる情報を提供できるかもしれません。『アラ還からの贈り物』、『マニアックな趣味』をテーマに記事を書いています。いっぱい写真を貼っているので、写真だけでもご覧くださいね。
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