こんにちは、アスナロです。
わたしは会社を定年退職した60代男性で、現在第二の人生を楽しんでいます。
わたしぐらいの年齢になると人生経験も少しは豊富になり、みなさまの参考になる情報を提供できるかもしれません。
つたない文章でまことに恐縮ですが、年甲斐もなくブログをやっています。
国鉄阪和線東岸和田駅を通過する急行きのくに号~昭和49年(1974年)
今回は、鉄道大好き人間のアスナロが、昭和49年(1974年)にタイムスリップして、国鉄阪和線東岸和田駅に行ってみたいと思います。
さあ、昭和49年(1974年)行きのタイムマシンが発車します。ご乗車の方はお急ぎ願います。
府立〇〇高校から東岸和田駅まで
ここは、府立〇〇高校です。
15時10分。今日の授業はすべて終わりました。
帰宅部所属のアスナロは、正門を出て、東岸和田駅へ向かって左側の歩道を歩き始めます。
正門を出ると道の反対側に簡易郵便局がポツンと1軒あり、少し行くと、第二阪和国道の終点部分を通ります。第二阪和国道はここ岸和田市から南側の泉佐野市方面は完成していますが、大阪方面は未開通で、これから工事を始める段階なのです。
アスナロは、田畑が続く道を東岸和田駅へ急ぎます。
当時は、ショッピングセンターもありませんし、店もほとんどありませんでした。
和歌山方面行き区間快速の運転間隔は30分に1本で、15時32分の電車に乗り遅れると30分も待たないといけません。
昨日は、ホームルームの時間が長引き、学校を出たのは、15時20分過ぎでした。
走らないと間に合いそうもありません。しかし、昨日は夏休み明けで、久しぶりに体育の授業があり、かなりハードだったので、駅まで走る体力がアスナロには残っていませんでした。線路までもう少しのところで、踏切が鳴りました。和歌山方面行です。
東岸和田駅15時32分発、紺とクリーム色のツートンカラーの70系区間快速和歌山行4両編成は、唸り声を上げながら、踏切を通過し走って行きました。
万事休すです。
これから16時02分まで、小さな本屋以外には何もない、東岸和田駅で待たなければなりません。
アスナロ「この前もこの本屋で立ち読みしたからなあ。今日は止めておこう。」
ということで、改札で定期券を駅員に見せて、東岸和田駅の下りホームに上がったのでした。
国鉄阪和線東岸和田駅
今日は、15時20分過ぎに東岸和田駅に着きました。
昭和49年(1974年)の東岸和田駅ホームは、のどかです。
当時は運転本数が少なく、当駅を通過する新快速と快速が1時間に1本ずつ、区間快速が1時間に2本、天王寺発東岸和田止まりの普通電車が1時間に2本、それに紀勢本線直通の特急と急行がたまに通過する程度でした。ああ、それに貨物列車もたまに通過していました。
当時の東岸和田駅は地上駅で、待避線の1番線のさらに外側に貨物列車の操車場があり、作業員が貨車の入れ替え作業をしています。
駅周辺は静かで、作業員は長い棒を車輪と線路の隙間に差し込んで貨車を動かし、別の貨車に連結する金属音が聞こえてきます。
アスナロは、手持無沙汰で、ベンチに座ってその作業をボーっと見ています。
しばらくすると、踏切が鳴り出します。
今と違って、ホームには電光掲示板もなく、アナウンスもありません。
ディーゼル急行きのくに11号椿行き
天王寺方面から和歌山方面行き列車の姿が徐々に見えてきます。
ファーーーーン!
天王寺発15時00分のディーゼル急行きのくに11号椿行きです。
先頭車は、郵便荷物車キハユニ16です。流線形の顔が70系にそっくりです。
キハユニ16の運転士は鉄道帽をカッコよくかぶり東岸和田駅ホームに滑り込んできます。
その後にキハ58系のディーゼルカー9両が続きます。
全10両のディーゼル急行きのくに11号は東岸和田駅のホームを軽快に通過して行きます。
ファーーーーン!
【急行きのくに11号椿行きの停車駅と時刻】
天王寺 15:00発
東岸和田15:24頃(通過)
和歌山15:51着
和歌山15:56発
海南 16:06 発
下津 16:16発
箕島 16:23発
湯浅 16:33発
御坊 16:50発
南部 17:29発
紀伊田辺17:39着
紀伊田辺17:42発
白浜 17:53着
白浜 17:59発
椿 18:13終着
最後に
ディーゼル急行きのくに11号椿行きは、天王寺から和歌山までの阪和線区間はノンストップで、わずか51分で走破します。
令和の今、急行は消滅していて、特急以外では快速が最速ですが、技術革新で大変性能の良い新型電車でも、停車駅が多いことから天王寺↔和歌山間は速達型で61~67分かかります。
昭和のこの時代、ディーゼルエンジン全開で阪和線内を爽快に走る急行きのくに号が懐かしいです。
今回は、タイムマシンに乗って、地上駅だった国鉄阪和線東岸和田駅を通過する急行きのくに号を見に行きました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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