昭和の時刻表で妄想旅行をしてみませんか?~昭和55年10月国鉄七尾線の巻

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こんにちは、アスナロです。
わたしは会社を定年退職した60代男性で、現在第二の人生を楽しんでいます。
わたしぐらいの年齢になると人生経験も少しは豊富になり、みなさまの参考になる情報を提供できるかもしれません。
つたない文章でまことに恐縮ですが、年甲斐もなくブログをやっています。

昭和の時刻表で妄想旅行をしてみませんか?~昭和55年10月国鉄七尾線の巻

今回は、時刻表大好き人間のアスナロが、昭和55年10月の時刻表で金沢駅から国鉄七尾線に乗り、終点輪島駅まで旅をしようと思います。

妄想旅行に出かける前に、当時の七尾線について簡単にお話しますね。
昭和55年10月の七尾線は、次のような状況でした。

国鉄七尾線

七尾線は、北陸本線の津幡駅を起点として、羽咋(はくい)、七尾(ななお)、和倉温泉、穴水、終点輪島を主な急行停車駅とする、全長107.9kmの路線です。
列車はすべて金沢駅発で、金沢駅から終点輪島駅までは、最速の急行で2時間20分かかります。

金沢駅発下りの定期急行列車は5本あり、すべてディーゼルカーです。
たとえば能登路1号(301D)は、金沢8:00発の輪島・珠洲行です。

途中停車駅は次のとおり。

津幡(8:11発)
羽咋(8:41発)
七尾(9:02着、9:04発)
和倉温泉(9:10発)
穴水(9:40着、9:44発)
能登三井(10:05発)
輪島(10:20着)

所要時間は2時間20分。

妄想旅行出発進行!

さあいよいよ今回のメインイベント、妄想旅行の始まりです。
今回は、金沢駅8時ちょうど発の能登路1号(301D)で輪島駅を目指します。

定刻、金沢駅からエンジンを吹かせて気動車急行列車が発車します。
ディーゼルエンジンは力強くて、何ともいい音です。

列車は北陸本線を快調に飛ばし、わずか10分程度で次の津幡駅に到着します。
ここ津幡駅から、いよいよ七尾線に入ります。

津幡駅を出ると、まもなく列車は大きく左にカーブして津幡川の鉄橋を渡り、中津幡駅、本津幡駅を通過、列車は海に向かって進みます。車窓の両サイドには広大な田園風景が広がっています。
列車は宇野気駅の手前で右にカーブし、そこからは真っ直ぐな線路の上を、海と並行に走ります。とは言っても、線路から日本海までは1km以上あるので、海はほとんど見えません。

急行列車は南羽咋駅を定刻に通過しました。次は羽咋です。
列車は徐々に減速し、羽咋駅の構内に入ります。

車掌「まもなく羽咋、はくいに停車します。次の停車駅は七尾です。この列車は急行輪島・珠洲(すず)行です。」

8:41羽咋駅に到着しました。

羽咋(はくい)駅~千里浜なぎさドライブウェイ

アスナロ一行は、この羽咋駅で途中下車します。

アスナロ「さあ、海に向かって歩こう!」
ヨメ「どこに行くの?」
アスナロ「千里浜海岸だよ。」

アスナロたちはテクテク歩きます。
海岸まで2kmほどあり、30分も歩けば海岸に到着します。

ここは、『千里浜なぎさドライブウェイ』と言って、長く続く砂浜の上を車で走ることができるのです。

砂浜はカチカチです。
コンクリートみたいです。
たまに車がスイスイ走ってきます。

学生のアスナロたちは車がないので、自分の足で『千里浜なぎさドライブウェイ』を走ります。ここが自然の砂浜だとはとても思えません。陸上競技のトラックみたいな感触です。

ヨメ「いつか自分たちの車で『千里浜なぎさドライブウェイ』を走りたいね~。」
アスナロ「いつかはクラウンに乗って走りに来ようなー!」

遠い未来の約束をして、アスナロたちは羽咋駅に戻ります。

羽咋10:44分発の急行能登路5号に乗ります。
この列車は途中の七尾駅まで急行で、その先輪島駅までは各駅に停車します。

七尾駅11:09着。

車掌「七尾、ななおー。七尾です。この列車は七尾から終点蛸島・輪島まで各駅に停車します。」

七尾駅11:11発

列車は、七尾駅を定刻に発車しました。
途中、和倉温泉、田鶴浜、笠師保、能登中島、西岸、能登鹿島に停車し、ターミナル駅の穴水駅に向かいます。

穴水駅~輪島駅に向かう心臓破りの峠越え

穴水駅11:57着

車掌「穴水、あなみずー。穴水です。この駅で能登線蛸島行と七尾線輪島行を分割します。前寄り2両は、宇出津(うしつ)、珠洲(すず)方面、蛸島行です。終点蛸島まで各駅に停車します。12時03分の発車までしばらくお待ちください。後ろより2両の輪島行は、蛸島行が出た後、12時06分に発車します。」

ここで、列車は、蛸島行と輪島行に分割します。

12:03蛸島行が先に発車して行きました。

12:06、アスナロたちが乗っている輪島行が発車します。

穴水駅を出た列車は、ゆっくり能登半島中央部にある峠を登って行きます。
生い茂った枝葉が、列車の窓に当たります。

ビシ!バシ!ビシ!

窓を開けていたら、顔や手に当たりそうです。
峠までのパーミルはかなり急みたいです。
列車はディーゼルエンジンを全開にして、苦しそうに登って行きます。
時速は20km/hぐらいでしょうか。強力なディーゼルエンジンでもかなりしんどそうです。

ビシ!バシ!ビシ!

やっとの思いで峠を越えた列車は、エンジンをニュートラルにして、スイスイ峠を下って行きます。ちょうど、汗水垂らして峠を越えた自転車が、下り坂をスイスイ行くように。

列車は、12:27能登三井、12:36能登市ノ瀬に停車し、次はいよいよ終点輪島です。

車掌「長らくのご乗車ありがとうございました。まもなく終着駅輪島です。」

列車は徐々に速度を落とし、慎重に終着駅構内に進入します。
そして列車は完全に停止しました。
12時44分、定刻の到着です。

駅員「輪島~、わじま~、終点輪島で~す。」

今回は、時刻表大好き人間のアスナロが、昭和55年10月の時刻表で金沢駅から七尾線に乗り、終点輪島駅まで旅をしました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

あすなろぐ

こんにちは!
わたしは会社を定年退職した60代男性で、現在第二の人生を楽しんでいます。
現在マンション住まいで、ヨメ、ムスメ、ビーグル犬ランの4人で暮らしています。ほかに結婚で独立したムスコが2人います。
わたしぐらいの年齢になると人生経験も少しは豊富になり、みなさまの参考になる情報を提供できるかもしれません。『アラ還からの贈り物』、『マニアックな趣味』をテーマに記事を書いています。いっぱい写真を貼っているので、写真だけでもご覧くださいね。
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