ディーゼルカーで行く山陰の旅~フランス音楽が一杯流れている鳥取市

マニアックな趣味

こんにちは、アスナロです。
わたしは会社を定年退職した60代男性で、現在第二の人生を楽しんでいます。
わたしぐらいの年齢になると人生経験も少しは豊富になり、みなさまの参考になる情報を提供できるかもしれません。
つたない文章でまことに恐縮ですが、年甲斐もなくブログをやっています。

ディーゼルカーで行く山陰の旅~おフランスの音楽がいっぱい流れる鳥取市

今回は、鳥取県の倉吉駅から鳥取駅までの普通列車の旅と、フランス音楽がいっぱい流れる鳥取市についてお話しますね。
  
皆さんはディーゼルカーで旅をしたことはありますか?
最近の旅行は、航空機、新幹線、車が移動手段としてメインとなっているのではないですか?
実はアスナロもそうで、比較的近いところは車、遠いところは航空機か新幹線が主な交通手段で、新幹線以外の特急列車等での移動はほとんどありません。ましてやディーゼルカーでの旅なんて、21世紀になってからはおそらく一度もしていないと思います。

ということでございまして、今回はディーゼルカーに乗ることをメインのひとつとして旅を計画してみました。

アスナロ夫婦は、2021年12月上旬、大阪から鳥取県の倉吉までディーゼル特急「スーパーはくと号」に乗って三朝温泉を訪れました。
三朝温泉への旅については、別の記事で書いていますので、今回は三朝温泉で1泊した翌日の旅の様子を書くことにします。

倉吉駅→鳥取駅まで普通列車(ディーゼルカー)に乗車

2021年12月某日午前9時半、三朝温泉の旅館から倉吉駅まで車で送ってもらいます。
旅館から倉吉駅までは15分ほどで着きます。

2番線ホームで普通列車を待っていると、10時少し前、下り3番線に新山口行きの特急スーパーおき3号が2両編成で到着します。

黄色とブルーのツートンカラーの洒落た車体です。この列車は鳥取始発で倉吉は10時01分に出発、途中松江、江津、益田を経由し、終着の新山口には14時41分に到着します。鳥取から新山口まで5時間以上かかる最近では珍しいロングラン特急です。
機会があれば一度乗ってみたい列車です。

続いて上り鳥取行き普通列車2両編成が2番線に到着します。
この列車はキハ47型といって、国鉄時代の1980年前後に製造された古いディーゼルカーで、車体の色は濃い朱色のワンマンカーです。
倉吉から終点鳥取まで9駅を各駅に停車していきます。

10時01分定刻に、エンジン音を唸らせながらキハ47型は倉吉駅を出発します。
アスナロはディーゼルカーの力強い音が大好きです。トンネルに入ると特にエンジン音が大きく聞こえ迫力満点です。鉄橋を渡るときの音も素敵です。

この列車は各駅に停車するのですが、各駅停車といっても駅間が長く最高速度で走る区間は長いです。
松崎、泊に停車した後、次は待避線のある青谷(あおや)です。

ピーーー!
少し減速して汽笛を鳴らすと、車内アナウンスがあります。

「ご乗車ありがとうございました。まもなく青谷です。運賃、キップは、整理券と一緒に改札口でお渡しください。ドアは前、後ろの車とも開きますので、足元に注意してお降りください。ドアは自動では開きません。ボタンを押してお開けください。」

リーン、ピコピコピコ…
列車は、ブレーキをかけてゆっくり停車していきます。
ピコピコピコ…
ATS(自動列車停止装置)の音が鳴り続いています。
キーーーッ!
最後に金属音がして列車が停車しました。
ATSのピコピコピコ…もやっと鳴りやみました。

「この列車は普通列車鳥取行きワンマンカーです。」と自動音声が流れたあと、
運転士の声で、
「列車の待ち合わせを行います。10時32分の発車までしばらくお待ちください。」
とアナウンスがあります。
これまでずっと自動音声の案内だったので、やっぱり生の人間の声はいいですね。

こんな感じでローカル線普通列車(ディーゼルカー)の1時間ちょっとの旅を楽しみ、鳥取駅に11時08分定刻に到着します。

ヨメ「ローカル線鈍行の旅もいいわね~。」
アスナロ「ディーゼルカーのエンジン音がしびれます~。」

おフランスの音楽がいっぱい流れる鳥取駅(周辺)

アスナロとヨメが鳥取駅に降り立つのは初めてです。高架化されたきれいな駅です。

改札口を出てどこで昼食を取るか駅ビル内を探し歩き、おいしそうなパンを売っているカフェに入ります。
店名は『ヴィ・ド・フランス鳥取店』。
このカフェでは名前どおりフランス音楽が流れています。パンもコーヒーもとても美味しく、目をつぶるとフランスのカフェにいるような錯覚を覚えます。

ヨメ「鳥取に来て、フランス気分を味わえるとは!」
アスナロ「やっぱりフランスはいいですね!行ったことないけど…。(汗)」

優雅な気分で店を出て、ホテルに向かって歩いていると、駅前のロータリーにストリートミュージシャンがいました。演奏している曲はフランスのオー・シャンゼリゼです。
カフェといい、ストリートミュージシャンといい、鳥取はフランス一色なのです。

ちなみに、その夜はホテルで紹介してもらった『わん』という居酒屋(個室があります)で夕食をいただきましたが、ここでかかっている曲もフランスなど洋楽ばかり。居酒屋でよくかかっている演歌や歌謡曲は一切流れてきません。鳥取はなんて洗練された街なのだろうと感心しました。
フランスの優雅な気分に浸りたい方は、是非鳥取駅周辺を訪れてくださいね。

重要文化財『仁風閣(じんぷうかく)』

鳥取駅周辺の観光名所をひとつだけ紹介します。

鳥取駅からまっすぐ北に延びる若桜街道をてくてく歩くと、やがて県庁が見えてきます。そこを左へ曲がりしばらく行くと城跡のお堀があり、さらに進むと仁風閣という白い洋館が現れます。駅から徒歩30分程度のところにあります。

仁風閣は、明治40年、鳥取池田家の第14代当主池田仲博侯爵が建築したフレンチ・ルネサンス様式の木造瓦葺2階建ての洋館で、国の重要文化財に指定されています。やはりフランスですね。
建築費は約44,000円、当時の鳥取市役所の年間予算額は50,000円だったので、いかに高額だったかわかります。

そして完成した明治40年、時の皇太子殿下(のちの大正天皇)の山陰地方行啓の宿舎として利用されたとのことです。
仁風閣の名は、この時随行した海軍大将東郷平八郎の命名で、今もその直筆が2階ホールに掲げられています。

また、仁風閣には、この時鳥取県で初めて電灯が灯され、室内のシャンデリアと、夜空を彩ったイルミネーションは、明治の文明開化を実感させるものだったようです。館内には御座所、謁見所などの格式のある部屋やらせん階段などがあり、明治文化に触れることができますよ。

なお、仁風閣は、映画『るろうに剣心』のロケを行なったところで、平成23年9月のロケ模様と、主役佐藤健のサイン入り等身大の写真パネルがあり、映画ファンや佐藤健ファンの方には、必見の場所だと思います。
鳥取市に行くときは、是非仁風閣を観光コースに入れることを検討してみてくださいね。

ヨメ「サトータケルく~ん!」
アスナロ「朝ドラ(半分青い)の律く~ん!」

まとめ

・ローカル線普通列車の旅はいいですよ。特にディーゼルカーは最高です。
・鳥取市では、フランス音楽がいっぱい流れています。
・鳥取市内の観光名所では、重要文化財の仁風閣がお勧めです。鳥取駅から徒歩30分くらいのところにあり、映画『るろうに剣心』のロケ場所としても有名です。
・居酒屋『わん』の料理は美味しくてリーズナブルです。特に刺身が新鮮でいいですよ。

最後までお読みいただきありがとうございました。

あすなろぐ

こんにちは!
わたしは会社を定年退職した60代男性で、現在第二の人生を楽しんでいます。
現在マンション住まいで、ヨメ、ムスメ、ビーグル犬ランの4人で暮らしています。ほかに結婚で独立したムスコが2人います。
わたしぐらいの年齢になると人生経験も少しは豊富になり、みなさまの参考になる情報を提供できるかもしれません。『アラ還からの贈り物』、『マニアックな趣味』をテーマに記事を書いています。いっぱい写真を貼っているので、写真だけでもご覧くださいね。
どうぞよろしくお願いしまーす!

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