定年退職後のひまつぶしに俳句を作って投句してみませんか?

マニアックな趣味

こんにちは、アスナロです。
わたしは会社を定年退職した60代男性で、現在第二の人生を楽しんでいます。
わたしぐらいの年齢になると人生経験も少しは豊富になり、みなさまの参考になる情報を提供できるかもしれません。
つたない文章でまことに恐縮ですが、年甲斐もなくブログをやっています。

定年退職後のひまつぶしに俳句を作って投句してみませんか?~俳句は磨き抜かれた言葉の宝石です

今回は、定年間近のアスナロが、まったく経験のなかった俳句を独学で勉強し、月刊『NHK俳句』に掲載されるまでのお話をしますね。
  
最近俳句が流行っているみたいです。
夏井いつき先生や梅沢富美男さんが出演しているテレビ番組の影響が大きいのかもしれませんね。
アスナロもこの番組が大好きで、以前からよく見ています。
テレビでの夏井先生の解説はとてもわかりやすく、これなら自分にも俳句を作れるのではないかと思うこともありましたが、アラ還になるまで俳句を作ったことは一度もありませんでした。
  

人生初めて俳句を作って投句してみました

  
定年間近になり、時間に余裕が出てきたアスナロは、何か新しいことにチャレンジしてみたくなりました。
そこで、一念発起して、夏井先生がいつもおっしゃっていることを思い出しながら手探りで俳句作りを始めてみました。
  
最初はうまく作れなかったのですが、何句か作っていくうちに次第に形になってきます。出来栄えはまだまだと思いながらも、俳句ができればどこかで発表したくなり、まず新聞への投句を始めました。でも…何度か投句しましたが、非常に狭き門で一度も入選しません。
  
初心者がいきなり全国区で入選することは無理があるので方針転換し、岐阜県大垣市の『16万市民投句』という句会に投句してみたところ、初投句で入選しました。
そのときの句がこれです。
  
 『初帰省駈け寄る犬とハグし合い』
  
地方の大学に行っているムスコが、久々に帰宅したときの句です。
わが家のビーグル犬ランはムスコが大好きで、ムスコの帰宅に気づくと、尻尾を激しく振りながら一目散にムスコめがけて走ります。
ムスコも久々に愛犬に会うのがうれしく玄関から飛んできます。
そしてお互いハグし合って再会を喜ぶのです。その瞬間を切り取った俳句です。


  
ヨメ「ランに寄り添って昼寝するの大好き~。」
ムスメ「わたしもよ~。」

  

月刊『NHK俳句』に佳作で掲載されました

  
続いて、今度は全国区での入選をめざし月刊『NHK俳句』に挑戦してみました。
『NHK俳句』は先生が4人いて、それぞれお題が出ます。そのお題の季語で俳句を作って応募するのです。
アスナロは先生毎に最低3~5句程度俳句を作り応募しました。最初はまったくだめで落選の連続でしたが、何度か落選した後、ついに初めて佳作で掲載されたのです。
そのときの句がこれです。
  
 『サロベツの原野の彼方渡り鳥』
  
以前訪れたことがある北海道のサロベツ原野で、地平線のすぐ近くを渡り鳥が飛んでいく風景を想像して作った句です。
単純な句ですが、こんな平凡な句でも佳作で掲載されるのかと少し驚きました。
どうですか?初心者でも作れそうな句だと思いませんか?
  
ヨメ「わたしも作れるかも!」
アスナロ「頑張ってー!」
 

また、こんな句も佳作になりました。
  
 『仏壇の黒とポインセチアの赤』
  
仏壇(仏教)の黒に対し、クリスマス(キリスト教)の赤。
単純な対比の破調の句です。
どこが評価されて佳作になったのでしょうか?いまだによくわからないのです。
  

結局、約2年のあいだに『NHK俳句』に6回佳作で掲載されました。
その中で一番好きな句はこれです。
  
 『再発の宣告なんの吾(あ)にも春』
  
昔、大腸がんの再発宣告を受けたアスナロが、『こんな病弱な自分にもみんなと同じように春がくるのだなあ』と、しみじみ感じたことを思い出して詠んだ句です。
闘病生活がとても辛かっただけに、春が来た喜びは健常者以上に大きいものでした。
  
ヨメ「心配ばっかりかけてー!」
アスナロ「申し訳ございません。」(大汗)
  

  

俳句のいいところ

  
自分で俳句を作ってみてわかったことは、俳句というのはとても奥が深いということです。
季語でだいたい5文字程度使いますから、残り12文字の勝負になります。
ポイントは、季語自身が持っている力を十分に発揮できるよう、残りの12文字とうまくつなげることです。言うのは簡単ですが、これがとても難しいのです。
  
俳句のいいところは、いつでもどこでも作れることです。
アスナロも風呂の中とか、ベッドの中とかリラックスしているときにいい句が浮かんできます。
風呂の中でいい句ができたときは、少し焦りますね。風呂からあがるとすっかり忘れていることがあるからです。
ベッドの中のときは、スマホのメモ帳に忘れないようにすぐにメモするようにしています。
  
俳句のいいところ2つ目は、お金がかからないことです。
基本的に投句は無料で、ネットで投句できますから切手代もかかりません。ですから定年退職して小遣いの少ないアスナロでも、安心してのめり込むことができたのです。
  
俳句は一瞬で一句できるというわけではなく、句を完成させるために常に考えていることが必要です。きっとボケ防止にもなると思いますよ。これがいいところの3つ目です。
  
俳句のいいところ4つ目は、常に季節を意識しているところです。
最近は生活の中で季節を感じることが本当に少なくなってきました。例えば食材なんかでもその季節しかないものはめったになく、たいがい一年中いただくことができます。
俳句をしていると、このあまり感じなくなった季節感というものを、強く意識した生活ができるのです。

自分の作品が国立国会図書館に納本され永久保存されます

アスナロは、俳諧を完成させた松尾芭蕉翁を尊敬しています。
俳句は世界一短い詩であるとともに、日本の美しい四季を17音に凝縮した言葉の宝石のようなものです。
この宝石は原石ではなく、磨き抜かれた宝石です。
  
定年退職して時間の持て余している貴兄!
言葉の宝石=俳句に挑戦してみてはいかがでしょうか?
初心者でも少しだけ頑張ればすぐに上達できると思いますよ!

入選して本に掲載されると嬉しいものですよ。月刊誌の『NHK俳句』は全国の本屋で販売されますから、自分の作品が全国の本屋に並ぶのです。ついにんまりしてしまいます。
それにすべての本は国立国会図書館に納本されますから、自分の作品が国によって永久保存されるのです。気分がいいですよ!
  

一番好きな俳句

  
素人の俳句ばかりでは読者のみなさまに申し訳ないので、最後に鎌倉佐弓さんという俳人が作った俳句を紹介させていただきます。
アスナロが一番好きな俳句です。
    
 『ポストまで歩けば二分走れば春』
  
恋人に便りを出すのかもしれません。
歩けば二分というのですから、走れば一分かと思いきや、『走れば春』と思いもよらない展開がこの句を輝かせています。
『走れば春』のたった5文字で、うきうきしながら長いストレートヘアを後ろになびかせて走る若い女性の姿が見えるようで、口ずさむと春の明るさと楽しさを全身に感じることができます。
  
ヨメ「春は恋の季節よ~!ルンルン!」
アスナロ「ルンルン!」
  

まとめ~俳句のいいところ

  
・俳句はいつでもどこでも作れます。
・俳句はお金がかかりません。
・俳句を完成させるために常に考えているので、ボケ防止になります。
・常に季節を意識した生活ができます。

  
  
今回は、俳句についてのお話でした。
みなさまも俳句にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
  
最後までお読みいただきありがとうございました。

あすなろぐ

こんにちは!
わたしは会社を定年退職した60代男性で、現在第二の人生を楽しんでいます。
現在マンション住まいで、ヨメ、ムスメ、ビーグル犬ランの4人で暮らしています。ほかに結婚で独立したムスコが2人います。
わたしぐらいの年齢になると人生経験も少しは豊富になり、みなさまの参考になる情報を提供できるかもしれません。『アラ還からの贈り物』、『マニアックな趣味』をテーマに記事を書いています。いっぱい写真を貼っているので、写真だけでもご覧くださいね。
どうぞよろしくお願いしまーす!

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